割れない夢の見つけ方
夢遊病者は嘘を希望した 残酷な現実は監獄だって言う
五感を停止しようとも 湖畔の景色に嘔吐 

感覚を切断しても
心は子供の頃から休む事なく乱雑な日々から逃れられない
感覚を切断しても
頭脳は誤作動を起こし闇と交差していくのだ

「おまえの素質と力をもっているものは
 町と村との一万人のなかになら
 おそらく五人はあるだろう
 それらのひとのどの人もまたどのひとも
 五年のあいだにそれを大抵無くすのだ
 生活のためにけずられたり
 自分でそれをなくすのだ        宮沢賢治」

五年前 

9の並ぶ年 苦悩分かる様に試練に耐え進み 
何かを掴んでいた気がする
この世を生きる素質 そして力 
全ての鍛錬は1から未知な事柄すら望みは叶う物だと切磋琢磨
折角企んだ計画すら崩れ落ちたのだ 
今考えればあれは計画なんて呼べる代物ではない
ただの妄想が暴走して現実になるか見間違えただけだ
錯覚の上で踊り笑い苦しみ磨き走り続けた惨めな話だ
意志決定は常に俺が 俺の人生ぐらい俺が決める
それすら驕りだ
それらは全て決められていて逆らう事は許されない

五年前

五年の間に無くした何かがあったと言うのか
才能を秘めた脳細胞は驚くほどの速度で死滅している
進化退化みたいな二元論で語ってリタイアした死骸は
紫外線に晒され被害者であり加害者である自らに判決を
酸欠状態で改ざんする過去の生き様 至近距離から銃声
我が闘争の終結 踏んづける手付かずの血判状 全てはそう幻覚と
思いたいから思わなければ歩けないから
この瞬間をどうやって逃げればいいと言うのだろうか

ここには奇跡なんてない
ここには神なんていない
ここにあるのは
灰と転げ落ちたもう一人の僕だけだ

その先
そう五年後
僕は立っているだろうか
僕は歩いているだろうか
僕は笑っているだろうか
まだ闘いは終わってはいないのだろうか
また儚い夢でも見て走っているのだろうか

ただ目を閉じて砕け散った三半規管を拾い集めながら判断した道
今はその道を歩いていきたい
その事すら許されないのならば
一体どうすればいいというのだろう

血まみれの手を広げ
僕の運命は全てこの手相とやらに集約されている事を感じながらも
それでも僕は
夢という硝子の破片を
また拾い集めて生暖かい海に溺れて
幸せなんて亡霊を追っかけて
傷ついていくんだろうか

割れない硝子細工を捜せる人は僕とどう違うんだろう


誰か僕に地図をくれませんか?
僕の地図は破れて血に染まってもう見えません

誰か地図をくれませんか?
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by siko_yugi | 2004-09-01 08:17 |
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