一週間
少年は月を眺めていました 
お月様はとっても綺麗な三日月で今にも手が届きそうです
話しかけると月の王子様は笑って少年にこう言いました
「私は太陽の光が無ければ光る事は出来ないんだよ。
 君は自分の力で光っているのかな。私は自分では光れないの。」

少年はなんだか自分が惨めな存在に思えて1人でキャンプを始めました 
寒くなってきたので火を熾して焚き火です
なかなか火が点かないので少年は諦めて立ち尽くしていました
すると火の妖精が少年を呆れ顔で見て少年に問いかけます
「何故、君はすぐ諦めるの。そうやってまた諦めるの。
 今日は僕はとっても素敵な事があったからお裾分けするね。」
暖かい焚き火の中で少年はすやすや一休みです

目が覚めると喉が渇いたので川に少年は向かって歩いていました
川の水を飲み干すとなんだか顔を洗いたくなったので顔も洗いました
汚れが取れないので少年は川を鏡にして僕を見ていました
水の妖精は僕をカラかって水遊びの開始です
「貴方は私で何を落としたいのですか。過去の罪ですか。
 現実ですか。残念ながら私にはそんな力はありません。」

なんだか悲しくなって少年は逃げるように川を背中に走り出しました
気付くと大きな森があって一本の島で一番大きな樹木の前にいました
ここで考え事でもしようと思って少年は木を背中にまた一休みです
老いた木が呟きます
「悟りなんてものは自然の流れに身を任せる事だよ。
 全ての事象は必然的偶然の反復なのだからね。
 焦る必要はないんだよ。君は君の流れに従って汚れればいい。」

少年は木が何を言っているのか分からなくなってしまいました
少年は森から離れ金塊の山を目指して旅をしていた事を思い出しました
山に登ります 輝いた金塊は眩しくて人の欲望の象徴のようです
「僕を手に入れれば幸せは全て掴めるよ。僕はみんなの憧れさ。
 君だってそうなんだろ。僕を一欠けら持って帰るといいよ。」

少年は汚れたいのか汚れを取りたいのか訳がわからなくなって
我武者羅に金をポケットに詰めて山を降りました
広大な砂漠が見えてきて黄砂に吹かれながら少年は土の妖精と出会いました
「全てをお捨てなさい。金に誰が価値があると言ったのですか。
 貴方の汚れはもっと汚れて汚れて残った僅かな綺麗な部分こそが
 大切にしなければいけないものなのかも知れませんよ。」

少年は砂まみれになりながらポケットを空っぽにして呆然としていました
立ち尽くしていると太陽の光は容赦なく少年の心を焦がします
太陽の光を見て月の王子様の話を思い出して太陽に問いかけます
「貴方は何故 月を照らすのですか。」
太陽は無愛想にこういいます
「満ちて欠けるからです。
 貴方が満ちていくのであれば私は貴方を照らすでしょう。」
少年は一歩も自分が成長していない事に気付いてしゃがみ込んでいました
すると太陽は笑顔で僕を温めてくれます
「君が悩み終わって歩き始めたら照らす事になるでしょう。
 さあ歩きなさい。いつまでも座っていると月日は流れますよ。」

少年は歩き出しました
一歩一歩大地を踏みしめながら

日月火水木金土日一週間で少年が学んだものって何ですか?
[PR]
by siko_yugi | 2004-09-08 16:31 |
<< 無題 無題 >>